2007年04月30日

東京地域の理想的省エネ外壁(7)  効果的な充填+外断熱(KM+ロックウール)

KM-1.bmpロック 1.bmpロック 2.bmp

KMブラケットの取付は、下記URLを開いていただきたい。
http://www.km-h.co.jp/
冬期の札幌だったが、撥水ロックウールボードは、雪の舞う中でも施工を行っていた。




大都市の外断熱材として、最大の関心を払う必要があるのが耐火性。

隣家から火事が出た場合、無傷というわけにはゆかない。
まず、屋根下地のルーフィング材が瞬時に全部燃えてしまう。
だが、屋根から類焼する心配はない。
しかし、隣家から火が出た場合には屋根材を剥がしてルーフィング材から施工をし直す必要がある。

類焼で一番問題になるのは軒裏。
この部位の耐火性能は、建築基準法でうるさく指定されている。

次いで外壁。
隣家が火事になると、家が建て込んでいた場合、出火から30分で外壁の表面温度は840℃になると言われている。
発泡プラスチック系の断熱材は、何℃で劣化をはじめ、何℃で熔解するかを確かめて頂きたい。
通気層の煙突効果を考えると、死んでも発泡系プラスチックは外断熱に使いたくない。
それを平気で使っているビルダーとシステムが横行している。
そんなビルダーやシステムを信用する方が悪い。
「これは消費者の自己責任ですよ」と言いたくなる。

木の繊維で出来たドイツ産のエコパネル。
隣家の火事で、モルタルの裏のパネルが燃え出して炭化する。しかし、30分では剥落したり、パネルの裏まで火が回ることはない。このため、206の充填断熱の外側に40mmのエコパネルを施工し、モルタル仕上げをするのもパッシブハウス用の省エネ手段として有効な一手法。
この場合のK値は0.23Wから0.25W。
パッシブハウスの仕様としては若干物足りないけれど、かなり優れた数値であることは間違いない。
選択肢の1つとしてリストアップするだけの価値がある。

グラスウールは不燃だが、400℃からの性能劣化が問題。
露断などの硬質のグラスウールは使いやすい。しかし500℃を突破すると急速に細繊維の劣化が始まり600℃で溶解する。
したがって、外断熱用の素材としてはイマイチ。

やはり外断熱用の素材としては、世界で認められているのがロックウール。
700℃でも形状を維持し、体積の変化もないと言われている。
したがって、外断熱用の素材として選ぶならば「ロックウールを第1番に挙げる必要がある」と北海道のビルダー仲間から何度となく聞かされてきた。
しかし、ロックウールの外断熱需要は主として北海道地域を対象にしており、標準厚が60mmと100mm。
東京で使いたいと思っている40mm厚がない。
このため選択肢の1つとして考えてはいたが、本格採用までには到らなかった。

ところが今年の3月、札幌での真空断熱材の研修会の折に、KMブラケットによるロックウール断熱の施工現場を案内してもらった。
まさしく「百聞より一見」。

東京では外装材の保持力を考えて、外断熱材の厚みを40mmにこだわっていた。
それ以上だと、直下型地震で外装仕上げ材が剥離してしまう。40mmよりは30mm。30mmよりは20mmと、薄ければ薄いほど良いという先入観。
ところがKMブラケットを使うと60mmでも100mmでも剥離の心配がない。
KMブラケットの存在そのものは、2年ぐらい前からネットで知っていた。
知ってはいたが、内容を確かめず、信頼していなかった。

改めて資料をよく読んでみると、KMブラケットの主原料はポリカポネート樹脂とファイバーグラス。
ポリカポネートというのは防弾用のヘルメットなどに使われている優れもの。
それにファイバーグラスというから、文句の付けようがない。
このKMブラケットを幅455mm、高さ600mm間隔に施工すると、外壁の耐荷重は134kg/uという。タイル仕上げでも石仕上げでもOK。
素人の常識を覆すだけの性能を持っていた。
いまさらながらの一目惚れ。

206の外壁に高性能グラスウール140mmを充填し、外側にKMブラケットを使って60mmのロックウールのボード(熱伝導率0.036W)を施工すると、K値は0.2Wから0.21Wという高い数値を示してくれる。
私が勝手に叫んでいる0.22Wを軽くクリアーしてくれる。
一目惚れした理由が分かって頂けると思う。

そして、コスト的に言うならば、何も206材の外壁を使わなくても、204材の外壁に高性能グラスウール90mmを充填し、KMブラケットを使って100mm厚のロックウールを外側に施工したとする。
この場合のK値がなんと0.22W。
私の叫んでいる数値にぴったりではないか。
そして、価格的にはどうか。

最初に提示した延べ40坪のプロトプラン。このプランの開口部を除いた外壁面積は約142m2。
KMブラケットの施工には熟練が必要。また、ロックウールの購入にはある程度のロットが不可欠。
そうした条件が揃えば、客出し単価は3600円/m2程度で可能に。
ということは142m2だから52万円高で済む。
坪単価が1.3万円高くなる勘定だが、費用対効果は下手なパネルよりはいい。

いいですか。
40坪の204の外壁だとK値が0.57Wの住宅が、52万円を出してKMブラケット+100mm厚ロックウールを施工すると、なんとK値は0.22Wと2.5倍にもなるのです。

204の外壁は12.5mmの石膏ボートと12mmの構造用合板を合わせても壁厚は113.5mmしかない。それに100mmのロックウールと18mmの縦胴縁に18mmのサイデング仕上げをしたとすると、外にふかす分が136mm。壁厚よりも厚い。
こんなことで良いのかどうかと言う細部の検討は、別の機会に行いたい。

私の個人的な考えは、外壁は206であるべき。
206+60mmのロックウールが東京エリアの理想型だと思う。
しかし、コストということを考えると204+100mmということがあっていい。
木軸だと3.5寸角+構造用面材+100mm。
3.5寸角をダブルに重ねるQ-1の提案よりは優れている。

開口部周辺の納まりなど解決すべき問題点は多い。
だが、KMブラケットと撥水性のロックウールボードは、凝り固まった前頭葉に新しい血を注入してくれている。
(完)
posted by unohideo at 06:18| Comment(1) | TrackBack(3) | 技術・商品情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

緊急事態wwwww
http://9xu5ho1.kxyasx.info/
あらゆる股間で大洪水wwwwwwこれはヤバいwwwwwwwwwwww
Posted by 欲求不満カイケツwww at 2011年03月20日 10:25
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